リメイクボーダーTシャツ-3 リブの取り付け

今回は首と袖口と裾にリブを着けます。

まず作るのは首回りのリブ。
今回は、首回り27cmに対して、リブの仕上がり寸法25cmで作ります。
首回りよりもリブは短く作るのが基本ですが、どれだけ短くするのかは対象と成る犬の体型やリブの強度によって変わります。

今回のチワワのように、首と頭の周囲が髄分違うわんこの場合、首にジャストフィットするサイズでリブを作ると頭を通すのが大変に成ってしまいます。
一方で、フレンチブル等の首と頭の周囲があまり変わらないわんこの場合は、少々キツ目に作っても問題には成りません。

考えるべき事はやはり犬へのストレスなので、出来るだけストレスの無いサイズと生地で作りましょう。
この辺りは体型や生地やリブの強度で変わってくるので、何度かの試作は必要かも知れません。

リブは両端を縫い合わせて二つ折りにするだけの簡単仕事です。
縫い合わせた部分は割れやすいので、出来るだけ縫い目は密な方が良いでしょう。

今回用意したリブ。
上から、首、袖、裾。
長さはそれぞれ付け寸よりも若干短めです。

このようにリブとシャツの首元のサイズは髄分違いますが、リブを伸ばしながら縫って行くのが正しいやり方なので問題有りません。
ただ、ピンを打つ箇所は、もうちょっとバランスが良い方が望ましいかと。

ピンで留めたらリブを引っ張りながら端から約1~2mmを直線縫いします。
糸はスパンでもレジロンでもどちらでも構いません。

これはただの仮縫いなので、実際にはこの後で2本針4本糸ロックミシンで縫います。
ロックミシンに慣れてる方ならこの工程は不要ですが、不慣れな方なら1度普通に縫っておいた方が失敗は少ないでしょう。

リブの仮縫いが完了しました。
一見完成してるようですが、普通に直線縫いしてるだけなので、この状態では引っ張ると糸が切れてしまいます。

次は、2本針4本糸ロックミシンでリブを縫い着けて行きます。
2本針4本糸ロックミシンは縫い目に伸縮性があるので、引っ張っても糸が切れなく成ります。

仮縫いしたステッチ部分をカットしながら2本針4本糸ロックミシンで縫います。
今回はリブに少々ボリュームが有ったので、ループ糸に黒いウーリーを使用しています。
針糸は2本とも#60(生成り)、ループ糸の片方は#90(生成り)です。

この2本針4本糸ロックミシンは、縫製の強度も有りながら縫い目に伸縮性も有るので、ニットには欠かせない縫い方なのです。
1本針3本糸ロックミシンは、縁かがりするだけなら問題有りませんが、縫製の強度は無いので、このようなリブ着けにはお勧めしません。

これでリブの縫い着け完成です。
後はお腹部分の処理と、最後の仕上げを残すのみ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする