リメイクボーダーTシャツ-2 ボーダー柄生地の裁断と縫い合わせ

ボーダー柄の生地の場合、柄合わせが必要と成ります。
後身頃と前身頃が縫い合わされてる場合は、その柄が揃ってる事が必須です。
通常どこの店でTシャツを買っても、通常ボーダー柄は前身頃と後身頃の柄は合わせている筈です。

でもペット服の場合、必ずしもそうとは言えません。
市販されているペット用ボーダー柄のシャツを見ると、時折この辺りを適当に作られてる場合が有ります。

やはり完成度の面で言えばこの辺りはちゃんと合わせたい所です。
でも、柄を合わせるとどうしても生地に無駄が出るのが悩ましい所ですね。

柄がズレないように縫い合わせたら、端を1本針3本糸ロックミシンでロックします。
後の工程で2本針4本糸ロックを使うので、別にここも同じように2本針4本糸でも構わないのですが、生地の端始末の基本通りに今回は1本針3本糸を使いました。
伸びる方向では無い部分なので、実際にはどちらでも構いません。

今回は針糸に#60、ループに#90、それぞれスパンを使用しています。

なおロックミシンについてはこちらもご覧ください

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空環(矢印部分)の処理は幾つかの方法は有りますが、私の場合は根元で結んだ所を上からミシンで縫い留めています。

ロックが終われば、縫い代を指定方向へ倒して、縫い代を赤い破線部分で縫い留めておきます。
これは別に必須の項目では無いのですが、この縫い代は必ず正しい方向へと倒す必要があるのです。
倒す方向は外向きでも内向きでも構わないのですが、肩口が外向きで裾が内向き、或いは右側が外向きで左側が内向き、と言う具合に一貫性が無い倒し方は問題が有ります。
外からは見えないので実際にはどちらでも構わないのですが、この辺りをキッチリ作る事が完成度アップへの道なのです。

肩や裾を縫う際に、どっちに倒すのが正しかったか迷う事が時に有るので、最初に縫っておけば間違う事は無いでしょう。

脇の縫い合わせが完成です。

柄がピッタリ合うととても気持ち良いですね。

続いて肩部分を縫います。
先ほどと同様、直線縫いして1本針3本糸ロックミシンでロックします。

この部分は胴回りのようにボーダーの柄は合わない部分ですが、左右の柄は可能な限り合わせたい所です。
正しく裁断して正しく縫えば基本的に同じ柄になる筈ですが、工程ごとに小さな誤差が発生すると、出来上がりに数ミリの誤差と成って現れてきます。
普通は全く気づかず、そして問題にも成らないレベルの誤差ですが、ボーダー柄は困った事にそのちょっとした誤差が非常に解り易いので、神経質に合わせてやりたい部分です。
でも中々キッチリ合わない、もどかしい部分でも有ります。

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