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EASTON R3ハブのメンテナンス-その3

   

 

これがフリーボディの中身。
ベアリングが2つとスナップリング、円筒形の筒は2つのベアリングの間に入るディスタンスカラー。
スペーサーって書く方が一般的か。

ベアリングサイズは6901。
片面が非接触シール、もう片面が接触シールのちょっと変わったベアリングが使われる。
より防御力の高い方接触シール側(赤いラバーシール)を外側に、フリクションの小さい非接触シール側(黒いラバーシール)を内側にセットする。

こんなベアリングは普通は手に入らないので、イーストン純正を使わない場合は妥協も必要だろう。
雨天では基本的に走らないので、今回は非接触シールを使っておく事に。
シクロや、雨天でも気にせず、或いは仕方なく走る人は、より防水性の高い接触シールがお勧め。
なお、接触シールと非接触シールのベアリングを一個ずつ買って、片面のシールを交換する事については自己で判断頂きたい。

ベアリングインストーラー、或いは適当な径のソケットを使って奥側のベアリングを打ち込み、スナップリングとディスタンスカラーを入れ、外側のベアリングも打ち込む。
この際、力一杯打ち込んだらベアリングが回らなく成るので、ディスタンスカラーがほんの少しだけ遊びが生まれる程度がベスト。
指でほんの少しだけ動く程度。
ガタガタはダメだ。

なお、ベアリングを叩くのは固定する方の輪なのが常識。
今回のように、ベアリングの外側の輪でフリーボディ内側に固定される場合は、外側の輪の方を叩く。
逆に、モーターサイクルのエンジンのクランクやミッション等、シャフトにベアリングが固定される場合は内側の輪を叩くのがお約束だ。

 

フリーの爪部分のグリスアップは、やや薄めにしておくのが安心だろう。
爪の外側ならまだしも、爪の可動部分にグリスを山盛ってしまうと爪が戻らなく成り大変危険なので、爪側はやや薄め、ホイールのギヤ側はやや多めが良いかと思う。

続く





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